2019年10月11日

怖くなりそうな小説3594

 ふと、私が感じている存在も、私と同じように感じているのではないかという気がした。共感があるから、だから私はその存在にとても安心できるのだと。私が読んでしまうこのブログ自体もそうだ。私と同じだから、私は自分が間違えていないのだと思えて、そしてそこによりどころを求めてしまっているのではないだろうか。でもそうなのだとしたら。もしこのブログが、これまでと違うことを書き始めたら私はどうなってしまうのだろう。自分のこの考え方が否定されてしまったら、私はどうすればいいのだろう。そんなことはないだろう、でも、そうなるかもしれない。そしてそうなる可能性があるなら、そうなる前に私は逃げておかないといけない。一度そう思ってしまうと、私はそうしなければならないという気持ちになった。まず私は、ブログを読むのをやめようとした。つい誘惑されてしまうけれど、なんとか耐えた。ブログをお気に入りから外して、すぐにアクセスできないようにしたり、パソコン自体触らないようにしたり、とにかく、気持ちの面でも物理的な面でも、ブログを見ないようにした。そうしているうちに、次第に私はそのブログから離れていくことができたのだけれど、でも私の感じている存在は消える様子がなかった。むしろそれはどんなにブログから離れようとしても、ブログを忘れようとしても、離れていくどころかむしろ近づいてくるような感覚があった。そしていつからかその存在は、ブログとは関係なしに、私に付きまとうようになっていた。
posted by TARE at 00:24| Comment(0) | 小説 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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